エネルギー源としてのブドウ糖が完全燃焼するためには、B1、B2、B12、そしてナイアシン、葉酸などさまざまなビタミンB群が十分に用意されていなければなりません。そうでないと脳に蓄積されているビタミンB群がどんどん消費され、その一方で、ブドウ糖は完全燃焼しきらず、燃え残りである乳酸が脳の中にたまっていくようになります。
これはアルコール中毒症の人の脳と同じ状態で、B群の不足した食事を長く続けている場合には、正常な精神活動ができなくなって当然なのです。ビタミンB群が不足することでイライラするのはこのためです。ちょっとしたことで動揺しやすい、誇大妄想的になる、短気、もの忘れが激しい、といった状態です。
ビタミンB 群の極端に不足した食べ物といえば、子供の大好きなインスタントラーメンや砂糖の多い菓子、清涼飲料水、アイスクリームそしてスナック菓子、白米、白パンなどです。加工され、精製されるほどビタミンB群は失われてしまいます。
もう1つの問題は、ビタミンB 群は熱に弱くこわれやすいうえに、水に流出してしまったりするので、調理中の損失が少なくないことです。日本人のビタミンB1平均摂取量は、この10年以上にわたって所要量を十分に満たしている。つまり、ビタミンBlは十分にとれているとされています。しかし、さきほどの報告を合わせてみると、ちょっと食事が乱れれば、ビタミンB群がすぐに不足してくることも、十分に考えられるわけです。
口内炎や口角炎、吹き出物が頻繁にできる人はビタミンBの摂取を見直したほうがいいかもしれません。
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